ダイニングチェアの張り替え修理と革製品修理のポイント
2023/09/19
家具として欠かせないダイニングチェアは、長年使っていると座面の張り地が傷んできます。そんなときに、自分で修理するのは大変ですが、プロの技術を使うことで美しい仕上がりを実現できます。また、革製品の修理も同様に、プロの技術に頼ることで長く愛用できるようになります。そこで、この記事では、ダイニングチェアの張り替え修理のプロが解説するとともに、革製品修理のポイントを伝授します。
目次
ダイニングチェアの張り替え修理とは?
ダイニングチェアの張り替え修理とは、革製品修理の一つです。ダイニングチェアは長時間座るための家具であり、そのためには快適性が重要です。しかしながら、長年の使用により座面や背もたれ部分の革が劣化してきた場合、快適性は低下します。そこで、ダイニングチェアの張り替え修理が必要になります。 ダイニングチェアの張り替え修理には、主に2つの手法があります。
1つは、生地の張り替えという基本的な修理方法で、座面や背もたれ部分の革を取り外し新しい革や合皮、布等の生地を張り替えることです。
もう1つは、革張りの椅子のみになりますが革の修復という方法です。表面に傷がついたり、ヒビ割れが起きている場合には、革の修復が最適な方法となります。革の修復では、専用の溶剤や塗料を使い、傷やヒビ割れを修復することができます。修復後は、洗練された仕上がりになります。 しかし、劣化状態が酷くなると補修跡が残ったり質感が変わる場合もありますので注意が必要です。
ダイニングチェアは、家具の中でもオシャレで高級感があります。長年使い込んで劣化が進んでしまった場合でも、ダイニングチェアの張り替え修理により、再び快適に使うことができます。また、修理時の生地の種類や色、素材などを選ぶことで、おしゃれなダイニングチェアにリニューアルすることもできます。経験豊富な革製品修理のプロに相談してみましょう。
革製品の修理に必要な道具と材料
革製品修理の道具や材料は、数多く揃っています。革製品修理をするための定番道具には、はさみ、針、糸、目打ち、ハンマー、ピンセット、そして革製品に傷を付けないためのマスキングテープなどがあります。これらの道具を使って、簡単な修理から革製品の縫い直しや修復など、様々な修理が可能です。 革製品修理の材料には、レザークリーム、革染料、補修剤、そして革のクリーニング用品などがあります。これらの材料を使って、革製品の表面の汚れを落とし、傷を修正、色を補正することができます。
革製品修理を始める前に、必要な道具と材料を揃え、修理の仕方を熟知しておくことが大切です。また、革製品の素材や製造方法に合わせて、使う道具や材料を選ぶことも重要です。革製品修理の道具や材料を手に入れ、修理の技術を磨くことで、長年愛用した革製品を綺麗に復活させることができます。
しかし、状態が悪い場合やあまり知識のない方が修理するとかえって状態が悪くなる可能性があるので心配な方は修理専門店へご相談する事をお勧めします。
革製品修理のポイント1:穴修理の方法
革製品は、長期間使用していると穴が開いたり、破れたりすることがあります。特に、革製バッグや靴などは、毎日の使用で摩耗や擦れによって穴が開くことがよくあります。しかし、革製品を修理すれば、もう一度使えるようになります。今回は、革製品修理のポイントの1つである、穴修理の方法について紹介します。
破れや穴が空いてしまった場合はその部分の革を交換または革あてし縫い付け補強します。ただし、分解等の作業も必要となり革の素材やデザインによっては、自分で修理することは難しい場合があります。特に、高級なブランドの革製品は、素人が修理するとますます損なわれることがあります。そのため、修理を依頼する場合には、確かな技術がある革製品修理店に頼むことが望ましいです。
破れ修理は、適切な修理を行うことで、長年愛用できるようになる方法です。しかし、修理をする際には、素材やデザインに応じて適切な方法を選択し、確かな技術を持つプロに依頼するようにしましょう。
革製品修理のポイント2:カビやシミの対処法
革製品は、手入れや修理をしながら長く使い続けることができる素晴らしい素材です。しかし、長期間保管したり、汚れが目立つようになった場合には、カビやシミが発生することがあります。そこで、革製品修理のポイント2として、カビやシミの対処法をご紹介します。
カビの場合は、まずは乾燥させることが大切です。乾いた布で優しく拭き取り、風通しの良い場所に置いて乾かします。次に、カビが残っている場合は革製品専用のクリーナーで汚れを落とします。カビが発生して初期段階ですと革表面にカビが乗っている状態なのでこれで取り除く事ができます。
カビが発生し長期間放置されていた場合は革の繊維にカビの成分が浸透してしまっています。その場合どれだけクリーニングや除菌してもカビの跡が染みとなって残ってしまいます。シミが残った場合は、 自分でどうにかしようとすると失敗する可能性が高いので修理専門店へご相談をお勧めします。
革製品は、手入れや修理をしっかり行うことで、長く美しさを保つことができます。しっかり手入れをすることで、革製品の良さを長く楽しむことができます。しかし、自分で出来る範疇を超えた場合には専門店の職人へお任せしましょう。
革製品修理のポイント3:色修正の方法
革製品は長く使えば使うほど、傷や汚れが付いてきます。そのため、革製品の修理が必要になることがあります。色が変わってきた場合は、色修正が必要です。そこで、革製品修理のポイントとして、色修正の方法について紹介します。 まず、色修正には革製品専用の塗料や染料を使用します。革の種類によって染料の扱い方が異なりますので、まずは革の種類を確認します。使う塗料、染料と革の種類が合っていないと、色が悪くなってしまう可能性があります。
次に、着色する前に、革の表面をキズや汚れなどを除去、補修します。特にブランド品はデリケート革を使用していますので丁寧に補修します。
塗料を塗布するときには、量を調整して少しずつ塗っていくのがポイントです。一度に多く塗ると、色ムラや濃さが出てしまうことがあります。また、乾燥には時間がかかるので、急いで塗ることは避け状態を確認しながら丁寧に塗装していきます。
最後に、塗った部分が乾いたら上から保護剤を塗ります。色止めコーティングする事で、革の表面を守り、色がが落ちてしまうのを防ぐことができます。 色修正は、革製品修理の中でも一番難易度が高いと言われています。自分で修理するのは知識と経験が必要なので非常にリスクがありますので染め直し、色補正が必要な場合は、プロの修理業者に依頼することをおすすめします。