BALLY・ハンドバッグ擦れ傷補修リカラー
2023/10/12
今回の修理事例のご紹介は…
バリーのハンドバッグで擦れ傷、色褪せによる補修、リカラーのご紹介です。
高級ブランドバッグは購入価格も高額になりますが、その分縫製の作りこみや使われている素材も非常にいいものが使われています。
しかし、使われている素材は上質で非常に質感のいいものが使われているからといってメンテナス不要という事にはなりません。むしろ質感のいい繊細な革が使われていることが多いので定期的なメンテナンスは欠かせない物になります。
そうすることでキレイな状態で長く使っていただけるようになるのです。
今回の修理ご依頼いただいたバリーのバッグも上質で柔らかい素材のラムレザーが使われているバッグで肌触りや質感も高級な素材です。しかし、擦れや小傷が付きやすい素材になります。
それではどのような状態になっているのかまず修理前の画像をご覧ください。
画像でも分かるように全体的に擦れや小傷が付いて革表面が毛羽立ってきているのが分かると思います。
そして、革表面が剥げて毛羽立ってくると同時に色も剝げ元は黒なのですが徐々に青っぽい感じに色が剥げてきています。
遠目で見るとまだキレイに見えるのですが、近くで見て触るとやはり傷みは分かり、手触りも変わってきているのが分かります。
このままでも使用上問題はないのですが前述にも説明した通り非常に上質で繊細な革が使われています。そして、ラムレザーは柔らかく厚みも薄めな革なので擦れて劣化してくると最悪の場合革が擦り切れて破れてしまう可能性があります。そうなってくると修理も可能なのですが費用としては高額になってしまったり、破れてしまった場所によっては元のデザインが損なわれてしまったり修理不可となるケースもありますのでご注意くださいね。
ちなみに今回のバリーのバッグは劣化状態はまだ軽度な部類なので補修、修復修理も可能な物でした。
それでは早速修理完了後の画像をご覧ください。
補修、修復修理する事で擦れや小傷があったバリーのバッグもこのようにキレイな状態に蘇らすことができました!
ラムレザーは非常に繊細な革ですが、職人が丁寧に補修する事で出来るだけ質感を損なわないように細心の注意をし施工している為、質感や風合いなども違和感なく仕上げる事ができています。
今回は劣化や傷の状態も軽度っだ為ほぼ違和感なく元に近い状態に仕上がっていますが、革の劣化がもっと進んでいたり、深い傷等深刻なダメージがある場合、経験豊富な熟練の職人でも修理にはある程度限度がありますのでそういった場合には補修跡が残ってしまったり、質感が変わってしまう場合もありますので劣化が酷くならない間に補修や修理をオススメします。
また、通常のクリーニングや保湿メンテナンスは市販品のクリーナーやオイル、クリーム等で自分でしても特に問題ありません、むしろ定期的にメンテナスをオススメします。
しかし、擦れ傷や毛羽立ってきていたりして劣化が進んでしまっている場合は当店のような修理専門店へ相談する事をオススメします。
理由としてはブランド品等の繊細な革は補修する際には革の知識や修理の知識をしっかりもっていないと失敗する可能性が高くなり、もし失敗した状態で修理店へ持ち込んでもかえって費用が高額になってしまったり最悪の場合修理不可となる場合もありますのでご注意くださいね。
特にインターネット等のDIY情報は間違った情報も多いのでご注意ください。
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